調査部通信9月号ができあがりました!
今月は盛沢山。8月下旬に高校生中心に行った埋土種子プロジェクトからシロガヤツリ(絶滅危惧種)が出ているのを発見!同時に、カンガレイやヤナギ、ガマなども出てきました。
定例活動では、池の中に転がっていた石をあげたり、マツモネットの中のウシガエルのオタマジャクシを出したりしました。獅子ヶ谷池南側では、ヨシ刈りをした後からしばらく見られなかったアオガヤツリが出てきているのを見つけました。
9/21-22には、北部公園緑地事務所が依頼した業者によるアリゲーターガー駆除作業が行われました。残念ながら、今回もアリゲーターガーの捕獲には至りませんでした。
8年前に目撃されていたガー。毎年色々な方法で捕獲を試みてきましたが、今回の大掛かりな捕獲作業でも獲れなかったことから、もうガーはいないのではないかと横浜市北部公園管理事務所に伝え、また、刺し網に掛かった沢山の犠牲に胸が痛く、来年からは年間の管理計画からガーの捕獲を無くしてもらうようお願いしました。
二ツ池には、たくさんの外来種と言われる生きものがいます。生態系を荒らしてしまうため、人為的な生きものの放流等は厳禁です。しかし駆除だけでは、豊かな生態系が戻ってくるわけではありません。生きものがそこに住みたいと思う環境を作っていくことも里地里山(人が手を入れて成り立っている自然)の管理では重要なことです。埋土種子プロジェクトやマツモネットなどはそのための小さな一歩です。時間と手間をかけて未来へ財産を残していきたいと思います。高校生の埋土種子プロジェクトで成果が見られたので、駒岡池にかつてあった沈水植物のエビモ復活のために、駒岡池からも土を掘ってプラ舟に入れてみました。見守っていただけたら嬉しいです。