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湿地再生の最初の一歩

2/26(日)横浜市立東高校のサスティナブル研究部とともに湿地再生のための試掘をしました。
当日、エコクラブの高校生は、朝、試掘場所、試掘する深さをチェックし(写真①)、オリエンテーションにて、どうして試掘をしてみたいとなったかの経緯を説明しました(写真②)。
エコクラブの高校生は、2019年のトンボサミットにてトンボ調査結果を発表した際、2013年を最後に確認されるアカネの種類がぐっと減ってしまった原因を知りたいと考えていました。

2022年には、リスアカネ、マユタテアカネが確認されたものの、かつてたくさんいたマイコアカネがなかなか復活しないのは、遷移が進み、湿地が乾燥化しているのではないかと考えました。

そこで、本当に湿地が乾燥化しているのかどうか、試しに少し掘ってみて、様子を観察していきたいと提案しました。

同時に、試掘で掘った場所の下に埋まっている植物の種子(埋土種子)の発芽を観察することも提案しました。

さらに、夏に繁茂するクズの撤去およびなかなかできなかった粗大ごみの回収の手伝いもお願いしました。

 

オリエンテーション後、現地に向かい、プロジェクトおよびエコクラブのメンバーと合流し、作業の確認および注意事項を共有しました(写真③)。

 

2班に分かれ、試掘、ごみ回収を実施しました。

はじめてドロドロの中でスコップを使い、土を掘りだすことに悪戦苦闘しましたが、プロジェクトの大ベテランIさんに指導を受けながら作業をしました(写真④~⑥)
埋土種子用に30センチぐらいの深さの土をプラ舟に移し、保全したのち、土を埋め戻し、印をつけました。

埋土種子については、元々水が溜まっている湿地の場所からも1カ所取り、2カ所で違いがでるか観察することにしました。

両プラ舟共に、獅子ヶ谷池北側に移動し、水を入れて、観察を続けていく予定です(写真⑦⑧)

 

ゴミ回収の方は、センダングサ、クズの撤去および粗大ごみをはじめとしたゴミ回収を行いました。

ゴミの下にはまだ眠っていたウシガエルが見つかったり、池の中に埋まっていたタイヤの中からはブルーギルが見つかったりしました。

みんなの力でかなりきれいになりました(写真⑨~⑬)

 

最後に、作業の感想を共有し、記念写真を撮影しました(写真⑭⑮)。

高校生からは、「今まで学校などで環境保護等の勉強はしてきましたが、実際に行うとかなり疲れる作業が多く、大変だということが実感としてわかりました」という感想が聞かれました。
プロジェクトのメンバーは、若い高校生に期待と感謝を伝えました。

 

実際に作業した場所が今後どうなっていくのか、埋土種子が発芽するのか、見守っていきたいと思います。

みなさま、お疲れさまでした。