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マツモネットの様子

獅子北1のマツモネットが溶けたマツモで覆われていたので、一部除去しました。中のマツモは順調に増えていました。除去したマツモにもたくさんのヤゴなどの水生昆虫がついていたので、救出できるヤゴは救出し、残りは、岸の水際において、ヤゴが水に戻れるようにしました。獅子北2は比較的状態が良く、一部溶けたマツモを除去する程度でした。

溶けたマツモに全面覆われた場合は、除去した方が良いが、全部取り除く必要はないとのことでした。適当(これが難しい)がちょうどイイってことですね。

 

獅子中は、マツモの一部が黒ずんでいるものがありましたが、それについては特に問題ないということでした。獅子北同様溶けたマツモを一部除去しました。獅子中は、3つの中で最もタヌキモが入りこんでいる量が多かったので、見つけられた分を除去しました。

7-8㎝程の魚影を見つけましたが、残念ながら、捕獲できなかったので、後日、ネットをひっくり返してみる(マツモを出して、その中に入っている魚などを出す作業)こととなりました。

 

今のところ順調に増殖しているので、マツモを一部自宅で増やして保管しておけるメンバーを募集しています。

 

なぜ、そのようなことをお願いするかというと・・

なんらかの環境の変化等でもともとあった植物が急に無くなってしまうことがあります。

無くなってしまってから対処すると、埋土種子から発芽させるなどの作業が必要となり、手間と時間がかかってしまいます。

 

また、別の場所から移植すると、その植物についていた生きものが連れてこられることになり、本来、そこに生息するはずのない生物がまぎれ込む危険性があります。

 

基本的に、地域個体群をかく乱させないためには、その地域にあるものをその地域で増殖させることが重要となってきます。

 

よって、万一に備えて地域の人の力・協力が重要となってくるのです。

9/23に調査部有志にて、獅子中に入り込んでいたサカナを除去するべく、ネットをひっくり返す作業をしました。

①まずネットの中に入っているマツモを取り出します。溶けたマツモは岸に出し、紛れ込んでいたタヌキモは除去しました。

②順調に増殖したマツモ

③ネットの中の重しを取り出したのち、ネットをもちあげてみると、サカナがピョンピョンはねているのがわかります。それらをすべて出しました。

④ブルーギルが15匹、モツゴが3匹入っていました。

⑤ネットの中では、ヤゴがたくさん育っていました。

⑥重しを戻し、マツモを戻しました。一部、増殖・保管用に持ち帰りました。